社長の田嶋崇之です
令和おじさんの話し
10月を迎え、だいぶ秋めいた気候になってきました。今年は梅雨が長く冷夏になるのではないかと心配しましたが梅雨が明けると猛暑が続き、マスクを着用したり、エアコンをかけた部屋でも換気をして冷房効率が下がったりして、暑苦しさに悩まされた夏でした。気温が上がれば新型コロナも下火になるのではないかと期待していましたが夏の間も感染者は増え続け、風邪やインフルエンザが流行する季節を迎え今まで以上に体調管理に気をかけなければと思います。
新型コロナ以外でこの1~2か月のトピックとしては安倍首相が退陣して新たに菅首相が就任した事があげられます。安倍首相は連続在職日数が歴代最長となった4日後の辞任で「何が何でもここまでは頑張ろう」と頑張って来られたのかなと思います。真相は分かりませんが、病を押して職務を遂行する強い意思を感じるとともに、国民・国家を守るという職責へのモチベーションが「記録の達成」であったとしたら、なんだかなぁとも思ってしまいます。もちろん、そのように言われる事も想定した上でのあのタイミングで、そこまで何とかやり切ったという事なのだと思います。7年以上続いた第2次安倍政権が良かったのか悪かったのか、評価はまだこれからだと思いますが少なくとも過去にいた、くだらないスキャンダルであっさり辞任したような人に比べれば、ずっと良い事に変わりないと思います。
で、菅首相ですが令和おじさんと呼ばれ広く国民から親しみを持たれ出だしは好印象な気もしますが、まだ本格的に始まっていないのでよく分かりません。ただ、総裁選の時点で将来の消費税増税について言及したことは「この人、正直だな」と思いました。個人的にはこれ以上上げられては堪ったものではないですが、この国が直面している課題を正直に国民に提示する姿勢に私は好印象を受けました。すぐに「今後10年は増税しない」と付け加えられましたが、今のままでは10年目以降は増税しないとこの国が成り立たない現実を見せつけられました。
その一方で「どんなに頑張っても人口減少を避けられない」との発言は正直すぎるというか一国のリーダーとしてどうなのかと思わされます。中学の社会科で勉強する事ですが国家を構成する要素として領域(領土・領海・領空)・人民(国民)・主権が挙げられます。その重要な要素のうちの一つである人民(人口)が他国に侵されるわけでもなく自ずと減少している状況を「避けられない」と言いうのは、どの様に受け止めれば良いのか真意をはかりかねてしまいます。確かに人口には適正な値があると思います。私が中学生の頃の世界人口は50億人でしたが、それが今や77億人に達したと言われ、これはさすがに多すぎてこれ以上の増加を抑える必要があると思います。しかし日本の人口はどれくらいが適正なのか分かりませんが、現在進行中の人口減少と高齢化は大きな問題だと思います。この国が抱える問題のかなり多くの原因はここにあると思います。個人的には今の人口規模を維持してもらうか、人口減少するにしてもこれ以上税金を上げなくて済むようにして頂きたいと思います。