2025年夏号 No.207 社長ハロー通信より

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田嶋崇之です

大阪万博の話

 大阪万博へ行ってきました。ここ数年、異業種の仲間同士で仕事が落ち着く5月の連休明けに視察研修という名の旅行に行くようになり、今年は関西方面でした。1日目は京都、2日目が関西万博でタイムリーな企画でした。行った感想ですが「とても良かった」です。

 今回の万博、開幕前は工事が間に合うのかとかゴミの埋め立て地の上でメタンガスが爆発するとか地盤沈下が激しいとか高波が襲ってくるとか散々ネガティブ情報が報道などで流れていました。開幕してからも虫が大量発生しているとか並ばないはずの万博で並ばされるとか言われていたので、行く前は本気で心配されたりしました。しかし実際に行ってみると、マスコミなどで報道されていた事は間違いではないのだろうけど、全然、言われるほどの事ではない、というのが感想です。入場する際は空港の手荷物検査みたいなのがあって入口からかなり並んで、入ってからも人気のパビリオンは2時間待ちとかで、よく並ぶなと思いましたが、虫に関しては全然見かけなかったし、あまり並ばないパビリオンだけ廻っても十分楽しめたり学べたりしてとても良かったです。

大屋根リングは下から見ると木造の高速道路のようで確かに日よけの効果があり、これからますます暑くなる季節にあれが無いと熱中症の患者が続出するだろうと思いました。会場の大部分を囲んでいて対角線上に反対から反対まで行くだけでもかなり歩き、上に上がって実際に見て歩いてみるとその規模の大きさに驚かされます。この大きな輪の中に対立のある国や地域も含めてさまざまなパビリオンが建ち並び、世界の縮図を形で表わしているのを実感しました。あれを見るだけでも行く価値があると思います。

メンバーの一人が旅行業者で、みんなお任せで行けたのも好印象の要因でした。昼食時間帯はサービスエリアのフードコートみたいな飲食スペースの席の予約を取っていてくれたので、私たちは座って食べられましたが、予約のない人は立食のカウンターでも満席で、遠足や修学旅行の生徒たちは大屋根リングの下でレジャーシートを敷いてお弁当を食べていました。なので、これから行く人は飲食スペースだけでも予約して行く事をお勧めします。

さらに好印象の要因になったのが、外国人が意外に少ないという事です。前日は京都の伏見稲荷や清水寺を訪れましたが、印象としては8~9割くらい外国人で日本人は修学旅行生がほとんど、みたいな感じでした。大阪でも通天閣のあたりは外国人だらけで、海外旅行好きな私はあまり抵抗感がないですが普通の人ならウンザリするだろうと思いました。万博会場は外国人も多かったですが日本人が6~7割の印象で妙に安心しました。

行く前はマスコミなどの影響であまり良い印象がなかったですが、行けば正反対の印象で「百聞は一見にしかず」を実感しました。メディアやSNSの影響で自分の印象や考えまで偏っていたことを思い知らされ、それが一番印象的で良かったのかも。今の時代やこれからの世の中について考えさせられる事が万博の効用なのかと思いました。頑張れば日帰りでも行けなくはないので、ぜひ行っておくことをお勧めします!