2025年秋冬号 No.205 社長ハロー通信より

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田嶋崇之です

ゆく年くる年の話

「このハロー通信が皆様の手に届くころはまだ年が明けてないかもしれませんが、今年もこの時期が巡ってきました。ゆく川の流れのごとく時は絶えず流れ、またと同じ時は巡ってきません。平成27年を迎えるにあたって思うのは、事にあたり何のためにするのか・・・ってこれは10年前に書いたハロー通信の原稿でした。当時を振り返ると会長からこの会社の代表者を引き継ぎましたが、会長がいないとこの会社は回っていない状況で、それは今もあまり変わらないのが現状です。公私ともに多くの方に支えられて今までやってこられた事を感謝するとともに、新しい年やこれからの10年、もっと先まで、この会社や私自身も誰かの支えに少しでもなれればと思います。

このハロー通信も10年前は毎月発行していましたが新型コロナの影響で2か月に1回に減り、今では3か月に1回のペースになりました。10年前はまさかコロナ禍が世界を覆いつくしてリモートで仕事をしたりするなんて考えられませんでした。ほかにも戦争や災害など思いもつかない出来事がたくさん起こりましたが、それはこれからも変わらず、ある日突然「思いもつかない事」に直面していくのだと思います。AIを始めとした技術の進展などにより、むしろこれからますます変化が激しく、私をはじめ多くの人々が周囲の状況に翻弄されるのではないかと思います。

過去の歴史を振り返ると人類が知恵をつけて火を扱うようになり、それが文明の灯となり発展し、それと同時に民族や宗教という概念が発現し人々の争いや流浪があり、やがて印刷技術や産業革命などのイノベーションを経て人が空を飛び宇宙まで達し、ミクロの世界では原子のレベルまで人の手が加わるようになりました。そしてそれらにより人間社会が発展したり翻弄されたりしています。最近のAI技術の発展ぶりを見ると、いよいよ人間が生み出した技術が自走を始め、人間を超えるのではないかと思えてしまいます。次の10年は過去の10年よりも大きく変化して、今、私たちはその転換点に立ち会っているのではないかと思います。

だからこそ時代の流れに翻弄されつつ生きていくには10年前に考えたのと同じように、事にあたり何のために・・・「何のため」という事を常に考えて、自分を見失わないようにすることが大切なのだと思います。いつか水の泡に消える人生、どなたも世の中の流れに翻弄されつつ、その流れをむしろ楽しむような人生にして頂けるよう祈念申し上げます。