2020年4月号 社長ハロー通信より

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社長の田嶋之です

型コロナの話

 桜がほころび春本番を迎え、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

って、そんなこと言っていられないような状況になってしまいました。新型コロナが。でも、これを書いている今日現在は海外に比べれば日本はまだましなようで、先月はまだ大したことがなかった欧米先進国が軒並み戦時下のような状況になってしまいました。先月も同じ話題をネタにしましたが、まさかここまで深刻になるとは思いませんでした。なので、この状況を受けて思うところを書いていきたいと思います。

まず先月、ハロー通信を書いた直後に学校の一斉休校が発表され日本中が一気に緊迫感に包まれましたが、あまりに唐突すぎて準備期間もなく子供を休ませても行き場がなく、賛否両論別れました。その後、世界的に状況が深刻になったことを考えれば一定の効果があったと言えるかもしれませんが、学校が再開されるところがあるなど、それぞれの地域の実情に合わせた運用になってきています。私が気になるのは、これを首相と一部の人だけで決定した、という事です。専門家の意見は参考にはされても議論に参加したわけではなく、政府の中でもごく限られた人達で決めたようです。これって、まだ今回のコロナウイルスが病原体で全世界共通の敵みたいな存在だから良いですが、国際的な紛争で武力を伴うようなものだったら、正直、今回ほど簡単に決めてほしくはないと思いました。戦争は当事者になれば戦うための正当な理由がありますが、それは相手も同じことで、結局傷つくのは互いに最前線にいる者や立場の弱い人たちです。相手が病気でなく人間で、あっさり戦争が始まったりしたら、たまったもんじゃないと思いました。

ただ世界を見渡すと今回のコロナウイルスがもたらす状況を、多くの国の指導者たちが戦争に例えて、ウイルスとの戦いを鼓舞したりしています。事実、医療崩壊になろうかという現場は戦時の野戦病院のような状況だと聞きますし、日用品や食料の買いだめが始まると、東日本大震災の時もそうでしたが戦時はこんな感じかと、いやでも想像せざるを得なくなります。で、今回のこの状況、すでに多くの国や地域で非常事態宣言が出されて戦時に準ずるような体制になっていますが、これがシミュレーションになって今後の戦争に活かされちゃったりするのかなぁと思ってしまいます。

中国では一時に比べるとだいぶ落ち着いてきたようですが、ここに至るまで、かなり国民の行動が監視され管理されているようです。スマホのアプリなどで個人ごとに外出許可などの通知が出され、感染者との接触が疑われる人はかなりの精度で補足され突き止められるようです。こんなの今回の騒動が起きてから開発されたのではなく以前から仕組みが整備されていて、今回の騒ぎで出番がやって来たんじゃないかと勘繰ってしまいます。中国に限らず今の状況が大変な戦いなのは当然ですが、実は試したかったことを試せるチャンスだととらえている指導者や開発者がいっぱいいるんじゃないかと思います。

今回の騒動、まだまだ現在進行形ですが、仕組まれた茶番劇で実はすべては想定された事なのか、あるいは神様が仕掛けたバベルの塔の悲劇なのか、時間が経って見返すと、見えてくるものがある気がします。