2019年11月号 社長ハロー通信より

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社長の田嶋崇之です

ラグビーワールドカップ

 今年はラグビーワールドカップが大変盛り上がりました。このハロー通信がお手元に届くころには決勝戦の対戦カードが決まり、すでに優勝国が決まっているかもしれません。この原稿を書いている時点ですでに日本は敗退していますが、今大会は過去最高位まで日本が勝ち進み、私も含め多くの「にわかラグビーファン」を増やしました。今大会では地元小田原がオーストラリアチームの公認チームキャンプ地になったこともあり、皆さんの中にもテレビだけでなく実際に試合を見に行かれたり、選手を見かけられたりした方がいるかもしれません。

 そんな私も、弊社が所属する地元の不動産団体、宅建協会小田原支部の先進地視察研修という事で10月9日に静岡のエコパスタジアムまでスコットランド対ロシア戦を観戦してきました。結論から言うと、行ってとても良かったし、とても感動しました。また、不動産業界の先進地視察でラグビー観戦という事でしたが、オリンピックを来年に控え、箱根を中心にインバウンド客を迎え入れる県西地域として何をすべきか、とても参考になるものがありました。

 

 

 

エコパスタジアムは静岡県の施設で収容人員が固定席で4万5千人の、とても立派な競技場です。場所は新幹線で掛川まで行き、そこから西へ在来線で1駅の愛野駅が最寄り駅となります。大きなイベントがなければ普段は閑散としていそうな駅でしたが、当日は駅前にラグビーワールドカップの大きなモニュメントが立ち、すぐ横の駐車場が「おもてなしエリア」となって試合前から大変にぎわっていました。ここでは静岡にちなんだ食のキッチンカーや、ラグビー体験コーナーがあり、スコットランド、ロシア、両国のファンをはじめ多くの人でにぎわっていました。大会スポンサーのハイネケンのビールがどの店でも販売されており、会場に着く前からおいしくビールを頂いて楽しい気分になりました。地元ボランティアの方が大勢いて外国語での道案内や地元紹介をされていて、フォトスポットでは親切に記念撮影をしてくれていました。海外の観光地だと写真撮影をして「金くれ」みたいなのがよくいますが、ここでは写真撮影してくれて「ウェルカム!」なんて言ってくれるのだから、海外からのお客様は日本の「おもてなし」の心を感じ取っていただいたのではないかと思います。

駅から会場まで歩いて15分以上かかりますが、スコットランド伝統のタータンチェックのスカート(キルト)を身に着けた外人のオッサンがたくさんいて、会場までの道のりもお祭り気分で楽しかったです。

 

 

 

 

会場に着くとすでに多くの席が埋まっており、試合前の興奮した空気感で一気に胸の高まりを覚えました。私の好きな映画で「シーズンチケット」というイギリスを舞台にしたサッカーにまつわる映画があります。この映画の印象的なシーンで、スタジアムの観客席にたどり着くと「ワーッ」と地響きのような歓声が聞こえて「あこがれの地にやってきた」というようなシーンがあります。あれとまさに同じような光景が私の前に広がり、それだけで感動して胸が熱くなりました。試合前には両国選手が並び国歌斉唱が行われます。スコットランド国歌はケルト音楽のような旋律で、ロシア国歌はいかにもロシアな勇ましさでしたが、これが日本戦で日本国歌だったら自国開催の誇りを感じたのだろうと思います。

 試合はスコットランドの圧勝でした。ロシアは、体格は立派でしたが、やはりラグビーが国内であまり浸透していないのか、選手の層が薄いというか、スコットランドと比較してしまうと技量の差が歴然としていました。それでもワールドカップに出場してきて体を張って頑張った選手たちに敬意を表したいと思います。

 会場からの帰り道、駅までの道は大混雑となりましたが、地元ボランティアの皆さんが笑顔で見送って観客たちとハイタッチをしたり記念撮影をしたりしている光景が印象に残りました。

 来年はいよいよ東京オリンピックが開催されます。近くでは江の島がヨットの競技会場になり、県西地域にも多くのお客様がお越しになると思います。その際はぜひ私たちも「楽しみながら楽しんでいただく」精神でお出迎え出来れば良いなと思いました。