2022年春号 社長ハロー通信より

公開日:

カテゴリー: ハロー通信 | 社長ハロー通信  タグ:  | |

社長の田嶋崇之です

何があってもおかしくない世界

 3月に入り気候が春めいて、だいぶ暖かくなりました。今年の冬はいつも以上に寒かったので余計にそう感じるのかもしれません。3月は年度の変わり目で多くの方が4月からの新生活に向けて動かれたり、当社をはじめ多くの企業が決算を迎えたりしてあわただしくなります。例年であれば新生活への期待に心が弾む気分になりますが、この2年間はコロナ禍で世の中全体が油断できないような緊張に満ちた雰囲気でした。今年はコロナ禍が落ち着いてきたというか慣れてきた事もあり少しは春の気分を楽しめるかと思いましたが現実は違いました。

 今年に入ってからロシアとウクライナの緊張状態が報道され始めましたが平和の祭典と言われるオリンピックが開催されていたこともあり、私をはじめ世の中の多くの方が大げさな報道くらいに考えて軍事的な侵略が本当に起こるなんて思ってもみなかったと思います。しかし本当に戦争が始まってウクライナ側の善戦もあり事態が長引いているうちにパラリン ピックが開催され、それが終わってもまだ続いています。1か月前には緊張が高まっていると言われながらも平和な日常があったのが、世界中がネットやテレビで注目する中で次々とその平和な日常が壊され日々悪化していく事に、多くの方が心を痛めていると思います。見たくもない現実ではありますが、世界中の人々が平和の実現に向けて考えて行動する事が大事なのだと思います。

 そして今回の件で改めて思い知らされたのが「思ってもみない事は時々起こる」と言う事です。

 

 

2年前に突如広まったコロナ禍や東日本大震災、台風や土砂災害など、人為的なものから自然がもたらすものまで「まさかこんなことが起こるのか」と思わされる事が時々起こります。40代後半に入り今までを振り返ると結構な頻度で起こっていることに気づかされます。東日本大震災の時など偉い人たちが「想定外の出来事で・・・」なんて言い訳じみた事を言っていた気がしますが、想定外の事が起こりうる事を常に想定していないといけないのだと再認識させられました。

 さらに大事なのは想定外のリスクに備えつつも前に向かって前進していく事、より良い方向へ歩を進める事なのかと思います。人災でも天災でも、見たくもない現実を見せつけられると悲観的な気分になり、人と交わったり新たな事に挑戦したりする気も起きなくなってしまします。ましてやその災禍のただ中に身を置いてしまっては何もできないし、しばらくそっとしておいてあげた方が良い場合もあります。ただ周りで見ている立場であれば可能な限りその状況を理解して自分なりに考えて積極的な行動に移すのが大事なのだと思います。そして何もない平和な日常のときも、考えたくもない事が起こりうることを常に考えておくことが大事なのだと思います。

 今回もこの緊張状態がさらに悪化するのではないかなどと言われていますが、それに備えつつも世界がより良くなるよう考えて、身近なところでは自分や家族が健康で安全に、ちょっとやそっとの事では不安に陥らないように備えておきたいと思います。