お元気ですか 田嶋 昇です
先月2月で、満82歳になりました。
私が子供の頃は年寄りも80歳以上になると少なかったような気がしたので、今更ながら「寿命が延びたなあ!」と実感しています。併せて、私達夫婦が今迄大きな病気もせずに元気にやって来られたのも、有難い事だと神仏に感謝しています。
天桂山玉宝禅寺の山門
私は今、毎朝6時から始まる早朝座禅会に出席しています。場所は自宅から車で15分程の小田原市多古にある五百羅漢です。
正式名称は『天桂山玉宝禅寺』と言って、寺歴約500年、禅宗の曹洞宗(そうとうしゅう)のお寺です。
500羅漢様の尊像
本堂には526体(木造)の仏像(羅漢様)が安置されており、通称『五百羅漢』とも呼ばれています。
曹洞宗の禅は「只管打坐」(しかんたざ)と言われて、ひたすら坐るという事だそうです。
お寺では毎朝『朝課』と言って、本堂でお坊(方丈)様を中心にお経など唱えて、その後20分程座禅をし、7時には解散です。
方丈(お坊)様からはあまり細かい事は言われませんが、「お経を唱える時はなるべく大きな声で、不要なおしゃべりはしない、」「座禅中に雑念にとらわれたら、換気一息で雑念を払いなさい」とかです。又、「来る者拒まず、去る者追わず」とも伝え聞いています。費用は無料です。
私がこの参禅会に参加したのは,30年前の2月でした。知人の紹介でまだ暗いお寺の境内を心細く不安な気持ちで歩いた記憶があります。
座禅(左端が筆者、右端が方丈様)
当時私は前の不動産会社でしたが、不動産バブル後の処理に悪戦苦闘をして、毎日寝むれない夜を過ごし、「藁にでもすがりたい」心境でした。
そんな時に知人が見かねて、座禅にでも行ったらと『五百羅漢禅寺』を薦めてくれ、お坊様を紹介してくれたのでした。
当時の参禅者は私を含めても2,3人でしたが、朝6時から7時まで、『朝課』と座禅は今と全く同じやり方で、ただ人が入れ替わっただけでした。
30年前は新入りでしたが、今は一番の古参になり、お経に合わせて木魚や鐘を叩いています。