お元気ですか 田嶋昇です。
賃貸営業
2月の事ですが、アパートの一室を紹介したらそのお客様に大変喜ばれ、仲介をさせて頂きました。
不動産仲介業ではその業務の中に大きく分けて売買と賃貸がありますが、当社の場合は賃貸仲介も出来ますが、開店当初から売買仲介を中心に営業して来ました。
少人数で、競争力を付けるには、総花的に営業分野を広げるよりか、地域を絞ってその中で専門性を磨き、不特定多数のお客様にアッピールした方が良いのではないか、そして仲介させて頂いた一人ひとりのお客様に満足していただき、地元の気の良い専門業者として永くお付き合い頂けたらと考えたからです。
そんなお付き合いの中で、OB客様から賃貸のお客様を紹介して頂く事もあります。
先日のお客様は他の賃貸専門の会社で紹介して頂いたのだが、数多くの物件から選べなくて店員の勧められるままに候補を決めたのだが、もう少し安い物件が欲しいという事でした。
賃貸の場合は業者の上限報酬が家賃の1ヶ月分と業法で決められているので、業者の方では、一人のお客様に多分多くの時間と手間を掛けられなかったのかもしれません。
特に2、3月の賃貸繁忙期、大手賃貸専門店では社員の生産性を上げると云う事で、その傾向が見られるようです。
又、元付業者 (家主から貸室の賃貸を依頼されている業者)は大家さんへの責任感からなるべく元付物件から先に仲介したいという気持ちがあるようなので、ついつい会社の都合を先にして、強く特定物件を勧める傾向があります。
ともかく、今回ご紹介を受けたお客様の希望は価格が3万円台でもう少し他の物件も見てみたいと言うことでした。
お電話で話の概要を聞きましたので、ご来店して頂きました。
不動産業の場合、レインズという公益のインターネットのネットワークがあり、不動産業法で専任媒介物件の場合は賃貸も売買も必ず登録する事になっています。
当社の売買物件の場合は、毎日レインズをチェックして、新しい情報を当社のデーターベースソフトに打ち込み、最新情報を維持し併せてホームページやホームズ、アットホームのポータルサイトも毎日更新しています。
しかし、賃貸物件の場合はその手間暇をかけていませんので、お客様がご来店してから、エリア、価格帯などご希望条件を聞いたうえで、レインズで探します。
賃貸物件は全体的に空室が多いので、レインズから簡単に沢山の物件データーが集まります。
例えは今回の場合、小田原駅市内で、小田急線,大雄山線の駅から徒歩10分以内、アパート、家賃3万円台で探すと、すぐ50件位のリストが出てきます。
そのリストをお客様に見て頂いき良さそうな物件を数件を抽出してもらいます。迷うようなら、築年数で絞り込むようアドバイスします。
リストから選ばれた物件は、賃貸の紹介図面を用意し、細かく確認して頂いた上で更に気になる5~6物件に絞り込みます。
この作業は20~30分で終わりますので、引き続き車で各現地を案内し、外から物件の確認をして頂きます。
現地で現物を見ますと図面上ではわからない物件の短所がわかりますので、更に気になる物件がはっきりし2~3件に絞られます。
今度はその物件だけ鍵を手配して後日再度案内いたしますと、ほぼお客様に気に入った物件が見つかります。
元付不動産会社の担当者と連絡を取り合い、書類の用意、契約、鍵の引き渡しをして賃貸仲介を完了させました。
私の方としては、売買仲介でご案内していると同じようなやり方で普段通り接客フォローしていたのですが、ご本人には随分喜ばれて、後日来店して感謝されました。ありがたい事です。