2021年10月号 会長ハロー通信より

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お元気ですか      田嶋昇です。

 

先日夫婦で、湯河原の温泉旅館に一泊して来ました。

 コロナのワクチン接種は二人とも済ませてあるし、最近感染者も少なくなって来たし、家に閉じこもりきりだったし、・・・気分転換にと思いました。

 この旅館は私の幼馴染(小、中学校の同級生)が女将として、夫婦、子供夫婦、孫達と家族経営のこじんまりした温泉旅館です。  

4年前に、今までの事業を転換して旅館「栞(しおり)」開業のお知らせを頂いた時は、「この歳で、よく現役で頑張るなあ!」と感心したし、「私達もこの温泉「栞」に行ってみたいなあ!」と思っていました。

温泉旅館「栞(しおり)」の前で

 

旅館「栞」は湯河原のオレンジライン沿いにあり、眼下に湯河原の街が見下ろせる眺めの良いロケーションに位置しています。 車で行くには分かり易い便利な所です。

「栞」は和風4階建て、客室数8室、収容人数40名のこじんまりした温泉旅館で、家族経営ならでのアットホームな感じの良い雰囲気でした。お値段も手頃でサービス価格でした。

旅館に着くとすぐに温泉に入ったのですが、広々した浴槽にたまたま一人だけでしたので、ゆったりと温泉を堪能しました。

風呂上りは、部屋で缶ビールを飲みながらテレビを見たり、家内と雑談したりのんびりしました。

 

部屋のベランダで、背景は湯河原の街

 

 夕食は海の幸山の幸が小さな器に10品以上盛られていて、二人でおしゃべりしながら食べたのですが、お腹がいっぱいになってしまいました。

 夫婦の会話も家にいる時と違って、昔の事が良い事悪い事、色々思い起こされ話題が尽きず、部屋に戻ってからも続きました。

 「人生色々、上り坂、下り坂、まさかの坂」とも言われますが、私たち夫婦も50年余り過ぎ、今振り返れば「人生色々」でした。

 人生で坂を下る時は、懸命に踏ん張ってもズルズルと滑り落ち、「何とかしなければ」と焦れば焦るほど努力が空回りし、適切な判断や行動がとれずに後退し、気が付いてみると大変な状態になっていると意気消沈してしまう。

 又、坂を登る時は、方向に間違いないか何度も反芻し、少しずつ足を進め始めす。

手応えが余り無いと不安になりますが、あまり方向を変えずに踏ん張ります。登る時は持続力や体力がより必要ですが、明確な目標や希望、達成時の喜びやイメージが後押ししてくれます。特に家族や身近な人の安堵や喜びの姿を想像すると、「何が何でも達成したい。」と鼓舞されます。

 

 こう書いてみると、「実際の山の歩き方」と「人生の過ごし方」とは似ている所が多いと納得します。

 残念ながら私達は既に人生の最終盤に入っていますので、今後は仕事も程々にし、平穏無事に夫婦仲良く過ごしていきたいと思っています。