2021年2月号 社長ハロー通信より

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社長の田嶋崇之です

資の話し

  今月号は2月号ですが、新年が明けて最初のハロー通信となります。コロナ禍を受け業務の見直しなどもあり隔月での発行とさせて頂くことをご理解いただければと思います。この年末年始はいかがでしたでしょうか?当社では会長のお知り合いのつてで格安の物件(テラスハウス・長屋)を扱うようになったところネットを見たお客様からたくさんの反響を頂きました。そのほとんどが不動産投資目的のお客様です。そして、それらのお客様をご案内しながら様々なお話を伺いました。コロナ禍で飲食や旅行関係など生き残りをかけた厳しい状況に置かれた方々が多くいらっしゃいますが、その一方、世界中でお金が余って行き場を失い株や不動産などの投資に向かっている現状があります。今回は投資について思うところを書いていきたいと思います。

 

 

  で、来たお客様で多いのがサラリーマン(給与所得者)の方です。今はお金に余裕があるけど、いわゆる老後2千万円問題などの将来不安もあり投資に興味がある、または既にやっている方が多いです。まぁ、ユーチューブとか見ていると怪しいものから興味深いものまで、お金にまつわる話題があふれて、特に不動産投資は儲けが大きい(大きく見える)のでだいぶ前からブームになっています。すでにブームのピークは過ぎている気もしますが、将来の事を考えて行動する事自体は良い事だと思います。既にやっている方に聞くと、数年前までは融資を受けやすくてアパートを何棟か持っているけど今は融資が渋いので現金で買える格安戸建を探している、との話をよく聞きます。そんな中で今から始める方は全額自己資金で考えている方もいますが、ネット情報などから金融機関が投資資金を貸してくれると思って、その前提で動かれている方が多いです。中には今100万円なら用意できて、それに金利14.5%のフリーローンで足りない分を借りて投資を始めようなんて方もいて、さすがにそれはやめた方が良いと説得しました。そもそも格安になる物件には格安になる理由があって、それを納得できる方はお得に購入して住むことが出来ますが、それを納得させて住んでもらうのはなかなか難易度が高いです。不動産屋でも難しい事を素人の方がやるのだから、ユーチューブの動画みたいに簡単に行かないものだと思った方が良いです。ネットに出てくるカリスマ投資家は実際には投資で儲けてなくて、動画の再生回数や本や教材、情報商材で儲けている人もいるので注意が必要です。500万円くらいお金が貯まったから不動産投資を始めたいなんて人は100万円ずつ株とか投資信託に分散投資した方が良い気がします。投資はリスクも伴うので1つの投資対象につぎ込む金額は、余裕資金のせいぜい1割から2割くらいにとどめた方が良いと思います。さらに言えば3~40代の比較的若い世代であれば「自己投資」が結果的に一番儲かる気がします。

 

  老後2千万円問題が話題になったのが2019年6月でした。それから1年たたずにコロナ禍が世界に拡がり今に至っています。経済の世界では株価が上昇し、タラレバの話しになりますがコロナ禍が広がり始めて株が暴落した時に買った人は今ものすごく儲かっていることになります。株のブームがピークに来ているのか、まだまだ続伸するかは分かりませんが、世の中にお金ですごく困っている人がたくさんいて今後ますます増えていく一方で、余ったお金の使い道がなくてどうしよっかな~みたいな人も増えていく気がします。社会が健全に発展して経済が安定的に成長するにはこのような状況は望ましくないので早くコロナ禍が終息する事を願うとともに、コロナ渦を乗り超えて次の新しい環境に適応できるよう、一人ひとりが今から考える必要があると思います。