2022年秋号 No.196 会長ハロー通信より

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お元気ですか     田嶋 昇です

 

 この3年間コロナで人の集まりが制約され、毎年恒例お寺のバス旅行も取り止め、少年時代の仲間の会合とかも自粛してきました。

 私も歳を取ってきて、新しい知人と云うより、昔の子供の頃の友人とよく会っています。小学校、中学校頃の友人とも8名位で毎月1回中町のソバ屋で、高校時代の友人とも8名位で毎月1回鴨宮の居酒屋で、大学時代の友人とは年に2回大学の近くの飲み屋さんでやっていますが、集まるのは多いい時でも15人位です。

 どの集まりもそれぞれまとめ役がいて面倒見てくれるので、我々は割り勘の会費を払って気軽に参加するだけです。

 皆アルコールが入ると、饒舌になり話がはずみにぎやかになります。大した話はして無いのか、後々まで記憶に残るような話題は滅多にありません。

 皆同じように歳を重ね、体力も気力も衰え、毎日の生活ものんびりとマイペースで穏やかに過ごしているので、月に1回でも皆で会えるのは丁度良い刺激であり、楽しみでもあるのです。

 そんな訳で、コロナ感染の第7波も収まりはじめた今年の7月頃から上記の会合もすべて再開し始めました。私も「待ってました」とばかりに会合には皆勤しています。

 私達は皆80代ですが、伴侶を亡くしているのは2人だけで、内1人は若い頃に奥様を亡くしてしまいその後自分よりかなり若い女性と再婚したので、すこぶる元気な若見えする老人です。

 歳をとると体力が落ち、足腰も弱り、目や耳も悪くなるので、外に出るのが難儀になり、自然に出不精になり、家に引きこもるのが通例です。

 又は奥様が大病を患い、その介助に目が離せない友人もおります。

 同期生の中では25%位の人が亡くなっていると言われていますので、私達皆が曲がりなりにも元気で定期的に一杯酒を酌み交わし歓談出来るのはありがたい事だと感謝しています。又、出来るだけ永く続けられたらとも願っています。

 

  先日、大学時代の友人から3年ぶりに召集がかかり、上京する事になりました。久しぶりの新宿駅は人がごった返していて、「相変わらずの混雑だなあ」と感心しました。

 大学構内で集合したのですが、結局今回は4名と少なかったです。皆コロナ下の都心の混雑を敬遠したのかもしれません。ともかく私たちは再会を喜んで、とりあえず近所の居酒屋に入りました。まだ昼の3時でしたが店内はかなり混んでいて、さすがに東京だなあと感心しました。

 ビールの後日本酒に移って皆で飲んでは話し、飲んでは話し、2時間ほどの時間があっという間に過ぎてしまいました。卒業して60年程過ぎたのですが、昔の学友と飲むと、学生時代に戻ったような気になり、60年逆回転したような気分です。

 そこで分かれて、二人で駅の方へ歩いて戻ったのですが、そこでどちらともなく「もう一軒寄ろう」という事になり、駅の近くの居酒屋にはいりました。すでに一軒目で大分出来上がっていたので、私はもうあまり飲めないなあと思ったのですが、テーブルに座ってお酒を見るとつい手が出て相手とお互いに杯を交わしており、意気軒高な年寄りでした。

 

仏壇の隣の破れた襖

 

 自分では特別飲みすぎたとは思って居なかったのですが、東京から小田原に帰るのも大変だったし、家に帰るとふらふらだったようで、その際座敷のふすまを破ってしまったようで、翌朝家内の機嫌は最悪でした。家内が云うには、「襖の破れは切張ではみっともないから、張り直しだよ!それも襖1枚だけでは柄が合わなくなるから、座敷の襖7枚全部同じ柄で張り直しをしなさいよ!」とすごい剣幕でした。

 余分な出費になってしまうが、ともあれ、楽しい有意義な一日でした。