2023年夏号 No.199 社長ハロー通信より

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社長の田嶋崇之です

コロナ禍が明けた話

 5月8日から新型コロナの感染症法上の位置付けが2類から5類に移行してインフルエンザなどと同等の扱いになりました。もちろん新型コロナウイルスが消滅したわけでなく一部の学校や職場で流行している状況もあり油断はできないですが、初期の頃に比べると発症しても症状が軽いケースが多く、ほぼコロナ前の生活に戻りました。私は今でも他の人と車に乗る際や高齢者施設へ行く際などはマスクを付けますが季節が暑くなるにつれてマスクを外す機会も多くなっています。

過ぎ去ってみれば、これって何だったんだと思ってしまいますが、この3年間を振り返ると当初は未知の病がだんだんと広まって、そのうち有名人も亡くなるようになりマスクがどこも売り切れて、トイレットペーパーまで無くなり学校は休校になり、東日本大震災の直後のような不安に満ちた社会状況になりました。そのうちやや落ち着いてマスクの流通が回復してくるとマスクを大量に仕入れた人がさばききれなくてカートにマスクを積んで街中で引き売りしたりして、それが当社のある蛍田駅のあたりでも見かけてビックリした記憶があります。いまだに押入れの中にマスクを大量にため込んでいる家庭も多いのではないかと思います。私のタンスの引き出しには洗ったら縮んでしまったアベノマスクがあり思い出の品として大事にとっておこうと思います。半年が過ぎ1年が過ぎようとすると社会を回さなければならない雰囲気になり、私も各種団体で催し物に参加したり企画したりしました。しかし緊急事態宣言が頻発されて延期や中止、規模縮小など散々振り回された印象です。

しかしこのコロナ禍も悪い事ばかりではありませんでした。一番良かったと思うのは世界全体でリモートワークなど、リモートで他人とつながる事を実践せざるを得ない状況になった事です。特に日本では働き方改革の一環としてコロナ前からリモートワークが提唱され、めんどくさいし、その方が非効率くらいに思っていましたが、やったら案外出来たという印象です。今となってはリアルに出社したり対面したりして「コロナ禍開け直後」の今時点では「リアルで会うことの大切さ」みたいなのがキーワードになっていますが、田舎の不動産屋の私でもリモートツールを使う機会があり、不動産分野でも賃貸契約などから非対面での取引が行われるようになりました。結果的に世界中の人々の距離を縮める事になりました。

他にも田舎の不動産屋的には移住など地方への人の流れが現れたのが良かった事で小田原駅徒歩圏のマンションはいまだにバブル状態です。

コロナ禍はあくまでも災禍なので悲しい思いをしたり辛い思いをしたり、それが今も続いている方も多いと思います。それでも今ウクライナで繰り広げられている戦争と違い、震災などと同じような災禍で自然の摂理として受け入れざるを得ないのかなと思います。実は誰かの陰謀ではないかなんて話もありますが震災などと同じように、この経験を礎にして今後につなげていく必要があると思います。