2025年秋号 No.208 スタッフ中原ハロー通信より

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こんにちは、スタッフの中原です。

ご縁をいただいたある方との出会いをきっかけに麹の魅力に目覚め、我が家に「遅れてきた麹ブーム」が到来しました。発酵って体にいいって聞くし、なんとなく健康によさそう…と思ってはいたのですが、その万能っぷりに今更ながらビックリです。

というわけで、塩麹、昆布入りのこんぶ塩麹、醤油麹、にんにく塩麹、玉ねぎ塩麹、ニラ醤油麹を常時作り置きしています。ヨーグルトメーカーは持っていないので、炊飯器の保温機能をフル活用し、耐熱性のビニール袋に材料を入れた後、炊飯器にセットして6〜8時間そのまま放置するだけで出来上がります。3〜4種類の麹を同時に仕込めるので、手間もかからずとても楽です。寝ている間に発酵が進み、朝目覚めると部屋中にふんわりと麹の香りが広がっています。

 

 

この麹たち、ただの調味料ではありません。ご存じかとは思いますが、日本で「国菌」に指定されているのが麹菌です。文部科学省が2006年に「日本の食文化を支える重要な菌」として麹菌が「国菌」に認定されました。麹菌が「国菌」に認定されているなんて、すごい存在だったのですね。そんな麹生活を始めたのには、もう一つ大きな理由があります。

実は10年以上前に、アニサキスに含まれるアレルゲンに対する免疫反応、アニサキスアレルギーを発症し、それ以来、海水魚・魚の出汁・魚由来の調味料を避ける生活に。市販のドレッシングやタレなどの調味料をはじめ、意外と多くの物に魚エキスが潜んでいて、買い物のたびに裏面の成分表示をくまなく確認しています。殆どパッケージの裏しか見てないのです。笑

ですが麹に出会い、自分で調味料が作れるようになったお陰で、食のストレスがグンと減りました。塩麹や醤油麹があるだけで、魚の出汁がなくても十分な旨味をカバーしてくれて、お肉はしっとり、野菜は甘く、お腹も喜び家族も喜ぶ、麹の相乗効果です。麹菌が出す酵素は、食材の中のたんぱく質をアミノ酸に、炭水化物を糖に分解してくれる分解の達人。そのおかげで、味はグッと美味しくなり、体の中でも消化しやすく、腸活にも効いてくれます。

「麹って味噌とか甘酒とか、和食の世界でしょ?」くらいのイメージしかなかったのですが、最近では、発酵食ブームや日本の調味料のグローバル化を受けて、フレンチやイタリアンに麹を取り入れるレシピが増えてきています。Instagramで見つけた、パリ在住の麹料理家の方が投稿してイる「美腸フレンチ」レシピに夢中です。

「フレンチ=手が込んでいて難しそう」というイメージがありましたが、麹を使うことで下味も決まりやすく、料理もぐっと時短でできます。見た目は華やか、でも中身はちゃんと「整えるごはん」。まさに、10年後のキレイを今から仕込んでいる感覚です。

休日の夕方は、ワインかハイボール片手に料理を作り始め、料理が完成する頃にはわたしも出来上がっています。それは前からですね。笑 

 

そんなわけで、最近のわたしのテーマはちょっと大袈裟ですが「発酵ライフで、腸も人生も整える」です。発酵は奥が深く、知れば知るほど面白くなります。麹を使った料理をもっと探求し、日々の暮らしをちょっと丁寧に、ちょっとおいしく、ちょっと楽しくする。こんな感じで参りたいと思います。麹は「魔法のような存在」です。